支倉凍砂先生からのコメント
アニメ第二期&新刊発売!
ということで、ブログを書いてくださいと言われました。
書けと言われたら書きます。
鳴けと言われたら鳴きます。わんわん。
さて、アニメは二期ということで一期の続きになります。
当初は、「地の文で心情描写しまくるこんな小説をどうやってアニメにするのだらう」と不安だったものの、結局杞憂で終わりました。
ただナレーションも入らないし説明文も入りません。
そんなわけで、一期の時もそうでしたが、絵コンテなどを見せていただくと、
内心の戸惑いや懊悩が若干隠れる分、ロレンスが意外にしっかりものに見えます。
反面、ホロの場合はその喜怒哀楽が直接表現されるので、
幾分か子供っぽく、また素直に見えます。
原作に忠実に作っていただきつつも、アニメ独特のホロ・ロレンス像ができつつあり、
原作者としても視聴者としてもとても楽しみです!
そして、きっと今回も尻尾がぶんぶか振られるはずです。
札束で頬を張られたところで信念を曲げない英雄も、
狼のふさふさの尻尾で頬を張られたらいろんなものが曲がってしまうことでしょう。
皆いろいろ曲がってしまえばいいと思います。
で、原作の小説も今月発売の新刊で十巻目。
一巻を読み返すとホロの口調がもっともったりしていたりと、いろいろ変わってきています。文庫制作の現場もだいぶ変わってきました。
たとえば、以前は話を書く際に綿密なプロットを組み、
論文のように、経済的な構造・ロレンスとホロの関係の推移・舞台設定等をそれぞれナンバリングして記述していき、
3−4の展開には2−1で示した設定が使われる云々、とやっていました。
(それでもなおプロットからずれるのですが……)
そんな具合のものが、今や、
担当様「次はどんな話?(´・ω・) 」
私「ホロとロレンスがいちゃいちゃします(´ω`) 」
担当様「ああそう。いちゃいちゃするの?」
私「いちゃいちゃします(´ω`) 」
担当様「……一応プロットは提出してね?(;´・ω・) 」
私「いちゃいちゃします(´ω`) 」
阿吽の呼吸の創作風景!
担当様の敏腕っぷりと私の芸術家っぷりが
いかんなく発揮されていると思います。
そんな具合の第十巻、よろしくお願いします!
というわけで、そろそろスキー旅行に行く準備をします。
え? 遊びじゃないですよ!
取材です取材! 雪山の取材です!
干し肉とぶどう酒を持っていく準備もできています。(´ω`)
アニメ第二期が今夏放送予定なので、それまでには帰ってきます!
お楽しみに!